この記事は、こんなあなたにオススメ!
・家を買うのはちょっとね…と思っている人
・マンションや戸建ての購入を検討中の人
・マンションや戸建ての価格って、いくらが適正なの?目安を知りたい人
永遠のテーマ|買うか、借りるか
お金の名著3冊から答えを探ります!
家は買うべきか?それとも賃貸が正解か?
これは永遠のテーマ。
多くの時間を過ごす「家」の選択は、暮らしの質を左右するだけに慎重に考えたいところです。
この記事では、僕が読んでいたお金にまつわる名著・入門書5冊の中から、「家は買うか、借りるか」に関する記述を紹介します。
皆さんが納得できるアドバイスに出合えるかもしれません。
家は買うべし!|名著「バビロンの大富豪」の教え
はじめに紹介するのは、ジョージ・S・クレイソンさんの「バビロンの大富豪 『繁栄と富と幸福』はいかにして築かれるのか」。
ジョージ・S・クレイソンさんはこんな人!
・1874年、アメリカ・ミズーリ州生まれ
・大学卒業後、米西戦争(1898年)に陸軍兵として参加
・兵役を終え、出版社を設立。アメリカとカナダの道路地図を初めて刊行する
「バビロンの大富豪」とは…
・お金持ちになるための鉄則を、古代バビロンを舞台にした物語の形で解説
・当初、パンフレットの形で刊行。銀行や保険会社、一般企業の経営者らの間で話題に
・最初に刊行されたのは1926年とされる。以来、100年近く読み継がれるベストセラー
わかりやすさ | ★★★★★ |
お手軽度 | ★★★★★ |
オススメ度 | ★★★ |
しろおびの読了時間 | 半日 |
オーディブルで聴くのもおすすめです
「バビロンの大富豪」は易しい文章で情報量も少ないので、オーディオブックで聴くのにちょうどいいですよ。
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聴く読書で習慣が変わる!
アルカド翁いわく「自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ」
「バビロンの大富豪」には、アルカドという成功者が登場します。
アルカドは、自分がどうやって財を成したのかを町の人たちに請われて講義します。
伝えたのは、富をもたらす「七つの知恵」。
その五つ目が、これ。
自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ。
アルカド翁は、
講義を聞きに来た町の人たちにこう語りかけます。
私たちバビロンの住民の中には、快適とはいえない地域で家族を養っている人々があまりにも多すぎます。彼らは家主から高い家賃を厳しく取り立てられていますが、その住まいといえば、奥さんが十分に花を育てられる場所もなく、子供たちが遊ぶ場所さえもないので、汚い路地に出るしかないありさまです。
(中略)
自分の庭に実った無花果や葡萄を食べることは、人間として喜びとするところです。自分自身の住まいを持ち、手入れするほどの庭が誇りとなるようにすることで、人は自信を持ち、何をするにしてもいっそう努力するようになります。ですから、すべての人々に、自分とその家族を嵐から守ってくれる家を持つことをすすめます。
ョージ・S・クレイソンさん「バビロンの大富豪 『繁栄と富と幸福』はいかにして築かれるのか」
暮らしの質が上がれば、活力が生まれ、
なにごとにも前向きに取り組むことができる――
これが、「持ち家賛成派」クレイソンさんの主張です。
金持ち父さんの衝撃発言!「持ち家は負債だ」
次に紹介するのは、
ロバート・キヨサキさんの「金持ち父さん 貧乏父さん」(筑摩書房、2000年、改訂2013年)です。
著者ロバート・キヨサキさんはこんな人!なんとホームレス経験者
・1947年、アメリカ・ハワイ州生まれの日系4世
・海兵隊のパイロットを経て、ゼロックスに就職。コピー機のセールスマンに
・最初に始めた事業は「珍しいコインのお店」
・サーファーウォレット(ベルクロ式の財布)の製造で成功
・サーファーウォレット事業は過当競争で撤退。いっとき、奥さんと2人でホームレスに
・その後、復活して大富豪になる
「金持ち父さん 貧乏父さん」はこんな本|金持ち父さんは親友マイクの父親
・お金持ちになりたい人、事業を起こしたい人に必要なマインドを解説
・「貧乏父さん」とは、キヨサキさんの実父のこと。ハワイの教育行政をリードする教育者。でも、いつもお金に苦労していた
・「金持ち父さん」とは、キヨサキさんの幼なじみ・マイクの父親のこと。キヨサキさんにとっては幼いころからの人生の師。
・学歴はないが、「お金の本質」を知り抜いていたマイクの父さんはやがて、ハワイいちの大富豪になる
・キヨサキさんが子どものころから教えを受けてきた「2人の父さん」は何が違っていたのか?…というお話
衝撃度 | ★★★★★ |
価値観変わる度 | ★★★★★ |
オススメ度 | ★★★★★ |
しろおびの読了時間 | 3日 |
読書案内 | あり |
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負債はポケットからお金を取っていく
「金持ち父さん」こと、マイクの父さんのもっとも有名な言葉はコレです。
・資産は君のポケットにお金を入れてくれる。
・負債は君のポケットからお金を取っていく。
ロバート・キヨサキさん「金持ち父さん 貧乏父さん」(筑摩書房、2000年、改訂2013年)
持ち家はふつう、「資産」と言われるけど、この定義に照らすとこうなります。
父さん曰く。
「持ち家は負債だ」
ロバート・キヨサキさん「金持ち父さん 貧乏父さん」(筑摩書房、2000年、改訂2013年)
この話は、こちらの記事で詳しく書きました。
よろしければお読みください!
▼金持ち父さんの「資産と負債の定義」のはなしはコチラ!
なぜ、持ち家が負債なの??
それにしても。
なぜ、持ち家が負債なのでしょうか?
それは、
持ち家が、あなたのポケットからお金を取っていくから。
「住宅ローンの返済」という形で。
たとえば。
とらねこさんが4000万円のマンションをフルローンで買ったとします。
ついに一国一城のあるじになったニャ
とらねこさんの家計のバランスシート(貸借対照表)はどうなるでしょうか。
左側「資産の部」に「自宅 4000万円」が加わるのではありません。
右側「負債の部」に「住宅ローン 4000万円」が計上されるのです。
フニャ…………
じゃあ一体、
とらねこさんの自宅って、誰にとっての資産なの?
えー、これはですね…
先ほどの「資産」の定義を見ればわかる…はず。
(ひらめいた方、コメントください!)
でも、実は「持ち家推奨派」の金持ち父さん…なんで??
「持ち家は負債だ」と喝破するマイクの父さんは当然、家を買うことに否定的なはず。
…と思いきや、実はそうではないのです。
「金持ち父さん」シリーズの第3弾、「金持ち父さんの投資ガイド 入門編」(筑摩書房、2002年、改訂2014年)を読むと、マイクの父さんの衝撃発言の真意がわかります。
「金持ち父さんの投資ガイド 入門編」はこんな本
・投資家に欠かせない「ファイナンシャル・リテラシー」はじめ、必要な知識や心構えを紹介
・どんな投資にも伴う「支払うべき対価」とは?
・財務諸表の正しい読み方とは?…などなど
・エリート教育者の実父「貧乏父さん」と、キヨサキさんの親友・マイクの父親「金持ち父さん」のエピソードも引き続き満載
知らない世界が見える度 | ★★★★ |
人生変えたくなる度 | ★★★★ |
オススメ度 | ★★★ |
しろおびの読了時間 | 4日 |
読書案内 | あり |
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「持ち家は負債だ」発言の真意とは?
本の中に、こんなくだりがあります。
金持ち父さんは、持ち家を所有することには大賛成だった。ただ、家はお金をつぎ込む対象としてかなり安全ではあるが、必ずしも資産とは言えない――金持ち父さんはそう考えていた。
「金持ち父さんの投資ガイド 入門編」(筑摩書房、2002年、改訂2014年)
えっ?
父さん、持ち家反対派じゃなかったの??
じゃあ、、、
「持ち家は負債だ」という言葉の真意は?
その答えも書かれています。
(中略)
「それが負債ならば、負債と呼び、しっかりと監視した方がいい」金持ち父さんはよくそう言っていた。
「金持ち父さんの投資ガイド 入門編」(筑摩書房、2002年、改訂2014年)
――というのが、マイクの父さんの言わんとしていることだったのです。
ちなみにマイクの父さんは、事業で成功したのちに家を買ったそうです。
もちろん、持ち家が「負債」にならない方法で。
次は、「賃貸推奨派」の声を紹介しましょう。
賃貸派の声|不動産投資家の石川貴康さん
3冊目は、石川貴康さんの「サラリーマン『ダブル収入』実現法―お金はもう自分でつくるしかない!!!」(プレジデント社、2016年)。
なかなか激しいタイトルの本です。
石川貴康さんはこんな人!
・茨城県出身。早稲田大卒。筑波大大学院で経営学修士
・アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア)、日本総合研究所などを経て独立
・本業は企業改革のコンサルタント
・不動産投資家としては、マンション・アパート13棟、戸建て8軒、借地8か所をもつ
(2016年時点)
「サラリーマン『ダブル収入』実現法」はこんな本!
・石川さんがやっているのは、不動産投資(大家さん稼業)と金(ゴールド)の積立
・サラリーマンの信用を生かして銀行からお金を借り、まずワンルームマンションを購入して家賃収入を得る手法を推奨
参考になる度 | ★★★★ |
会社員でもできそう度 | ★★★★ |
オススメ度 | ★★★ |
しろおびの読了時間 | 1日 |
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「自分が住むのは賃貸」不動産投資の達人のマイルール
不動産投資の達人・石川さんは根っからの賃貸派。
本の中でこう書いています。
私は現在、部屋数では100戸超、13棟の不動産に投資をしているが、自分が住んでいるのは賃貸住宅だ。済むのは昔から賃貸と決めている。自宅を購入しない理由は(中略)、リスクが大きく、メリットは少ないと考えるからだ。
石川貴康さん「サラリーマン『ダブル収入』実現法―お金はもう自分でつくるしかない!!!」(プレジデント社、2016年)
自宅を買うことは「リスクが大きく、メリットは少ない」
――そのココロは?
もし自宅が投資であるならば、リターンがなければならないが、いまはキャピタルゲイン(値上がり益)は考えられない時代だ。それが期待できたのはバブル経済前まで。いざとなれば売れればいいというのは楽観的過ぎる。
石川貴康さん「サラリーマン『ダブル収入』実現法―お金はもう自分でつくるしかない!!!」(プレジデント社、2016年)
要するに、
・「家を買う」という投資には金銭的なリターンが期待できない。
・不動産投資家の目で見ると、メリットが感じられない。
というのが石川さんの指摘です。
「家を買うことで、家賃を払う必要がなくなる」ということも、自分の家を持つことのメリットとしてよく指摘されます。
これに対して、石川さんはこう反論しています。
家賃に相当するローンを支払ったからといって、家賃を節約できているわけではない。自宅という不動産の持ち分を毎月買い増しているだけだ。
石川貴康さん「サラリーマン『ダブル収入』実現法―お金はもう自分でつくるしかない!!!」(プレジデント社、2016年)
ううむ、手厳しい。
もし僕が家を買う前にこの本を読んでいたら、
どうせ借金して投資をするなら、リターンのあるものにお金をつぎ込んだ方がいいニャ…
と考え直したかもしれません。
じつは、先ほど紹介した金持ち父さんも
「事業を起こして稼ぐ→不動産を買う」というルート
が金持ちになるための王道だと言っています。
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この「永遠のテーマ」、長くなるので3回に分けてお送りします。また次回!
▼続編はこちら|オススメ本をさらに2冊ご紹介してます
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