小説・映画– category –
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江戸時代の庶民はなぜ苗字がない?家康はなぜ大船建造を禁じた?|司馬遼太郎さん「菜の花の沖」1巻から
司馬遼太郎さんの「菜の花の沖」第1巻から、司馬さんのおもしろ日本史レッスンをご紹介します。 ①徳川幕府が百姓町人に苗字を名乗らせなかったのはなぜ?②徳川家康が諸藩に「五百国積み」以上の軍船建造を禁じたのはなぜ?③「樽の発明」はなぜ、日本史上の画期的な出来事といえるのか?――の3本です。 -
東山彰良さん「流」感想|暴力と死、復讐と贖罪、愛と青春の物語
東山彰良さんの小説「流(りゅう)」は、東山さんのルーツでもある台湾が舞台の小説です。暴力と死と、爆発するようなエネルギーにあふれた小説です。誰かの家族を殺した者は、いつか復讐される日を待ちながら生きる…そんな「復讐と贖罪」の物語でもあります。「20年に1度の傑作」と評価された2015年直木賞受賞作。 -
「そして、バトンは渡された」感想|人生の意味って?幸せって?森宮さんの覚悟が答えてくれる
瀬尾まいこさんの小説「そして、バトンは渡された」の感想です。主人公・優子と、血のつながらない父親・森宮さんの深い絆が心に沁みる作品です。東大卒で一流企業に勤めていて、ちょっと変人。そんなつかみどころのない森宮さんが語る「人生の意味」「幸福論」とは?? -
「舟を編む」感想|愚直さと情熱が人を動かすことを教えてくれる
三浦しをんさんの小説「舟を編む」の感想です。主人公の辞書編集者・馬締(まじめ)は、不器用でいわゆるコミュ障。でも愚直に、ひたむきに、情熱をもって新たな国語辞典「大渡海(だいとかい)」をこつこつと編纂しています。その愚直さと情熱が周りの人を動かしていく…心が熱くなる小説です。 -
スター・ウォーズ4がシリーズ最高傑作な理由①ルーカスが仕込んだ「神話の法則」
「スター・ウォーズ 4 新たなる希望」こそシリーズ最高傑作!その理由は「神話の法則」仕込みの鉄板ストーリーだから。ジョージ・ルーカスが参考にしたヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)理論にそって、主人公ルーク・スカイウォーカーがたどる旅立ち→試練→帰還…というストーリー展開をたどります。 -
「羊と鋼の森」感想|新米ピアノ調律師を見守る先輩の優しさが心に沁みる
宮下奈都さんの「羊と鋼の森」の感想です。この小説は、ピアノの調律師のお話。「理想の音」を探して苦しむ新米調律師・外村に、いつも優しく声をかける先輩・柳さん。柳さんの言葉がいちいち心にしみます。タイトル「羊と鋼の森」に込められた意味も考察してみました! -
「蜜蜂と遠雷」感想|共鳴する天才ピアニストたちの化け物ぶりにゾクゾク
恩田陸さんの小説「蜜蜂と遠雷」の感想です。舞台は若きピアニストが集まる国際コンクール。天才たちが技を披露するコンクールは華やかですが、勝者と敗者が分れる残酷な舞台でもあります。まるで甲子園を観ているような感覚で楽しめます。読みどころは、異才・風間塵の演奏に共鳴し、元天才少女の栄伝亜夜が覚醒していくところ。結末はどうなる?知りたくない、でも気になる…ゾクゾクする作品です。 -
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」感想
ドラッカー「マネジメント」のエッセンスが詰まった「もしドラ」はこれからチームリーダーや管理職を目指す人におすすめ。高校の野球部を例に「自分たちの顧客とは?」「ミッションとは?」を考える頭の体操ができます。「人の力を引き出す」「チームの力を最大化する」「成果を出す」。そんな難しいミッションにこれから挑戦する人にとって、ヒントがたくさん詰まった一冊です! -
「夜のピクニック」感想|青春小説というよりも、愛の物語
よく、青春小説と形容される恩田陸さんの「夜のピクニック」。僕にとっては「人を愛するということ」について教えてくれる小説でした。パサパサに渇いた心に浸み込むような作品だと思います。おすすめポイントをご紹介します。 -
「VIVANT」ノゴーン・ベキと「ゴッドファーザー」ヴィトー・コルレオーネの共通点3つ
大人気のドラマ「VIVANT(ヴィヴァン)」。 最終話の放送が終わっても、あれこれ語りたくなる要素が満載です。 真の主人公ともいえる「ノゴーン・ベキ」(役所広司)は魅力あふれるキャラクターとして長く語り継がれそうです。 今回は、「VIVANT」の...
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